新築された3階建ての賃貸アパートの１階部分にカフェをつくる

Cako　Cafeは、学生向けの大手賃貸アパートメーカーが建てた3階建ての建物の、１階部分をテナントに作りました。このアパートの計画の段階から、Cako　Cafeのオーナである栫（かこい）さんは、ここでカフェをすることを決めていました。そこで、佐藤とアパートメーカーとで、シャッターの位置や水回りの位置などを入念にチェックしました。

植栽重視のプランに

シャッターを設ける位置は、前後に数メーターの選択肢がありました。　道路側に寄せれば、店内はひろがり、席数も増やすことができます。しかし、あえて植栽スペースを多くとるために、シャッターはファサードからは奥まった位置に設けることにしました。なぜなら、Cako　Cafeは国道176号線沿いで、大型車や往来の喧騒とは距離をとりたかったためです。

プランの意図

「カウンター席が欲しい」
これが、あまり要望を言われなかった栫さんの唯一とも言えるこだわりでした。その裏には、ここが地域の人達の憩いの場所になって欲しいし、サービスする裏方とも気軽にコミュニケーションがとれるようにしておいきたい、というのがありました。しかし、当然、新規のお客さんにも入りやすい店にする必要があります。常連ばっかりで、盛り上がっている場所には、誰だって入りたくありません。そこで、店内を「常連が集まる場所」「それ以外の場所」に分け、床のレベルを変えることで、その違いを感じられるようにプランしました。間仕切りのような垂れ壁は、本来必要のないものですが、空間の仕分けのためと、間延び防止のために取り付けています。

ラインナップ