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W-style

キーワールド江坂

キーワールド江坂

鍵屋さんがテナントを借りるにあたって、それまでのテナントが法律事務所のようなものであったため、オーナーの承諾を得て、改装しました。

プランニング

 それまでは狭いドアと腰窓しかなかったため、一見のお客さんが入ってくるのには抵抗がありました。

 そこで、前面の壁を取り壊し、全面をガラスに計画しました。



 ところで、既存の壁は、床から上30cmくらいは一段引っ込んでいました。その引っ込んだ部分の仕上げをどうするかという問題もあったのと、やっぱりデザイン的にいけてない場所ということもあり、上から壁を貼ることにしました。

 といっても、そのまま壁を貼り、クロスで仕上げたのでは芸がありません。壁を貼る部分は、床から上30センチ、それから、新しく設けたフロントサッシとの際、それから、封鎖する腰窓の壁の部分だけでよいのです。

 そこで、それらの最低限の場所をカバーすることを念頭に、モダンな石積のようなデザインを考えました。



 貼り増しする材料の厚みは、6mm、9mm、12mmの三種類用意し、ランダムに貼るようにしました。既存の壁はクロスだったため、表面の壁紙をはがし、直接、塗装塗としました。この既存壁の部分を含めると四種類の壁の厚みが、モダンな石積風の壁を立体的に見せています。

 また、それらの場所だけを壁を貼り増しすることで材料費を少なく抑えることができました。



 「石」のピースはあらかじめ倉庫で作り、塗装まで済ませておきました。現場合わせが必要な床や天井との際のピースのみ現場でカットすることで、工期を短縮することができました。

 鍵屋さんだけに、かぎあわせて貼られたモダンな石積デザインが、サブリミナル効果を生み出している、かどうかは分かりませんが、クールで不思議な内装に変わりました。





ラインナップ

設計・施工 ハンドワークス